うちのパパは、(元)多部未華子で(現)石原さとみ

連れ合いとの結婚を決めたのは、出会って一か月の頃。

出会ってまだ数回だった。

正直、仕事は何をやっているかも知らなかったし、勤め先の名前も聞いたことがある程度。だから、仕事内容なんて、結婚してからも全然わからなかった。

そんなこんなで、結婚してもうちょっとで20年にもなる今年になってやっと、夫の仕事について理解する機会を与えられたのである。

 

テレビドラマの影響ってすごい!

ドラマで私も子供たちもパパの仕事内容を知るとは!

 

正直、ドラマは誇張されているので、多部未華子の演じる主人公にあこがれる方には気を付けてほしい。

そこそこ上位の製薬会社に入ってMRになったところで、あんな広い部屋に住むことはできない。現に夫はおそらく三本の指に入る製薬会社に居たがワンルームに住んでいた(それなりにましなマンションだけれど)。女性MRは、お医者様と会うときにたぶんあんなふわふわした服は着ない(あれ、仕事着?あらぬ誤解を招きかねないので)MRは数年で担当が変わるし引っ越しも多い。朝は6時前には起きていた。仕事用の車に書類をたくさん積んでいて、そこでお昼を食べて昼寝もする。

お医者様周りをするMRと薬局周りをするMRでは差があるらしい(前者の方が位が高い)。

医者とのゴルフなんてもうない。

 

今現在、夫は大手の調剤薬局で薬剤師として働いている。

転職先を選んでいたとき、病院の薬剤師は大変だから選択肢にはないと言っていた。

その理由はドラマでなんとなくわかった。当直もあるし。

調剤薬局も忙しい。でもドラッグストアでないので品出しとかしなくていい。病院より給料もいいらしいし。MRよりは二割ほど給料は減るけれど、以前の様に車で移動している途中に事故にあったらどうしようと心配しなくて済む。朝もそんなに早くないし、仕事を持ち帰ることもない。

ドラマの舞台のように調剤室は広くはないので、走り回って薬を探す必要はないけれど、ずっと立ちっぱなしなので年を取っているので腰を痛めてしまったが。

病院でも調剤薬局でもそうだと思うが、患者の数が多いので、一人の患者のために病院から出て調べに行ったりはしない。薬剤師が医者を非難するような発言を面と向かってしたりしない。

でも、薬剤師は患者にとって最後の砦、というのは正しいらしい。

医者が意外と薬の知識が無かったりする。

だからお薬手帳はとても大事。

そのことはドラマでは詳しく言っていないかもしれないけれど、飲み合わせが重要なのでぜひお医者様のところに行くときは持参してほしい。

 

ともあれ、どちらのドラマも家族で楽しんでみている。

何処に注目するかは家族でもばらばらだけれど、パパとの距離が近くなったのではないだろうか。